宮城県登米市にある、警察資料館に行ってきました!
警察資料館は、昔(大正時代)に実際に警察署として使われていた建物に、昔からの警察の歴史が詰まっていました。また、震災と警察官の関係についても、深く考えさせられる資料館でした。
もくじ
警察資料館には多種類の展示物がある
警察資料館には、たくさんの展示物があります。この建物は、二階建てになっています。一階と二階、それぞれの部屋にいろいろな種類のものが展示されていました。
警察資料館の一階にある展示物
まずは、一階にある展示物から説明します。
入口の近くには、昔のパトカーと白バイ
入口入ってすぐの場所には、とても昔のパトカーと、白バイが展示されています。
パトカーには年齢関係なく運転席に乗ることができ、サイレンを鳴らすことも出できます。もちろん、当時本当に使われていたパトカーなので、車中もそのまま残っています。
白バイもとても昔の車種です。白バイには、小学生までのお子さんがまたがることができます。ただし、サイレンを鳴らすことはできません。
パトカーも白バイも、かなり昔のものなのに、とても保存状態が良く、一緒に行った家族もまじまじと見ていました。
パトカーと白バイのところには、白バイのヘルメットや、子供用の制服、帽子が置いてあり、着て記念撮影をすることもできます。


ここから、行く方向が分かれます。
昔の署長室には当時の制服と手書きの資料の展示
そこから少し行くと、昔の署長室があります。そこには、当時手書きで書かれたであろう資料などがたくさん展示されていました。また、当時の署長の制服が展示されていました。


現在と全然違うので、当時はこんな感じだったんだ!と驚きました。
署長室の近くには土間が広がる
土間というのは、よく時代劇で、上の方にお侍さんが座って、地面に座っている人に向かって刑を言い渡していますよね。そういったことが大正時代に行われていた場所です。

昔の消防団の法被を展示してある部屋
昔の消防団の法被を展示してある部屋もありました。やはり昔から、警察と消防(消防団)は密な関係にあったのですね。

なんと一番奥に牢屋がある
なんと警察資料館には、一階の一番奥に当時の牢屋があります。私も実際に入ってみたのですが、とにかく暗く、写真を撮るのも大変なほどでした。写真は明るいですが、なんとか精一杯フラッシュを使ってこの明るさです。
端っこの方にトイレがあります。家族みんな牢屋に入ってみたのですが、『ここはずっといる場所じゃない。ずっといたら気が変になりそう』と意見が一致しました。当時は本当に大変だったんですね。

二階へ上がる階段は、昔の建物なのがよくわかるようなすり減り具合でした。

警察資料館二階の展示物
では、二階の展示物について説明します。
当時の役職の制服がずらり
壁側には、当時の役職ごとの制服がずらりと展示してありました。例えば、警視正の制服、音楽隊の制服、活動服など。警視正の制服は礼服も飾ってあったりして、とても種類が豊富でした。


また、近くの部屋には入れませんでいしたが、窓を除くと、そこにもたくさんの種類の制服が展示されていました。
反対側には当時使われた道具や手書きの資料が展示
制服が展示されている反対側には、当時使われたであろう道具がたくさん展示されていました。例えば、ヘルメット、拳銃入れ、警棒、帽子、勲章など。

また、別なところでは、当時の警察官の集合写真や、手書きの名簿や資料などが展示されていて、何度も(よくこんなにきれいに保存していたなー。)と感心していました。
一階には震災に関する展示もあった
一階には、震災に関する展示もたくさんありました。当時の写真もたくさんありましたし、震災当時の捜索で使った道具も展示してありました。順番に見て行って、とある壁を見たとき、私は面食らってしまいました。
壁一面に殉職した警察官の名前が貼られていた
その壁には、震災で殉職された警察官の人の名前が一人一人貼られていました。そこには、名前、年齢、殉職された時の状況が書かれていました。人によっては、その方の家族の方からのメッセージも載っていました。
年齢を見てみると、本当に多種多様で、20代から50代の方までいらっしゃいました。

殉職した人それぞれの人生があった
貼られた紙を順番に読んでいったら、殉職されたたくさんの人達それぞれに人生があったんだ、と思えました。特に、非番の日でしたが緊急事態なので出動した人たちも多く、ほとんどの人達が、地震後海の方に向かい、避難誘導などをしているうちに津波に巻き込まれたのです。

殉職された人達のことを決して忘れてはならないと改めて思いました。
まとめ~警察と震災について学べる場所~
今回、初めて警察資料館に行きました。大正時代に使われていた昔の建物だということは知っていましたが、まさかこんなに多種多様な展示物があるとは思っていませんでした。
また、震災についての展示もたくさんあり、改めて震災について考えるきっかけにもなりました。
この場所は、県の重要文化財にも指定されています。たくさんのことが学べます。是非一度行ってみてくださいね。
コメント